介護される方も介護する方も知って欲しい「歩けなくなる」のは年齢や筋肉の衰えによるものだけなく骨盤や背骨の歪みからくるものも。
こんにちは横浜市金沢区西柴にある「カイロプラクティックわかな」院長の池田わかなです。今回は介護予防に関係するお話です。高齢者介護に限らず「介護」となると様々な問題があふれています。
年齢と共に直面する「介護問題」老老介護やご高齢になったご両親の介護をどのように対応していけば良いのか困っている方はたくさんいらっしゃいます。
「すこしでも自分の力で生活していけたら」
介護予防のために適度な運動をしましょう。そう言ってご高齢のお年寄りがマシーンを使っている姿をご覧になったことはありませんか?ヨガスクールに通ったりスイミングに通ったり「筋肉つけなきゃ」と頑張っていませんか?
介護施設や厚生省が「寝たきりゼロ対策」として取り組んでいる多くの施策があるにも関わらず年齢と共に徐々に歩けなくなり行動範囲が狭まり、生活がベッド上に制限されていくのは何故でしょうか?
QOLの向上とうたいながら介護施設では入所されてから日に日に歩けなくなっていくのは「年齢だからしかたがない」と言うことでしょうか?
年を取っても自分である程度の生活をしていきたい。
誰もがそう願っています。
家族にも誰にも迷惑をかけたくない。
いつまでも健康でいたい。
介護の現場でもQOLの向上や少しでも残された機能を維持させたいと立てない患者様や入所者の方に排せつ介助をしています。
全く立てなくなってしまった方を2人介助でおトイレに座らせてあげて腹圧がかけられないからと言って看護婦さんや介助者が腹部を押して排せつを促していることもあります。
誰かの世話にならずに最後まで生活したいと願っているのに介護施設は高齢者の方であふれかえり入所待ちを何年もしている。
「もう歩くのが大変になってすぐ転ぶようになってしまったし仕方ないよね」と施設に入所される、もしくはご家族が施設をお申込みされる。
「年齢と共に筋肉がなくなってきてしまうから転ばないように気をつけましょう」
「適度な運動をして転倒予防していきましょう」
実は「歩けなくなる」ことは筋肉だけでなく骨格に関係していることも多いんです。
「骨盤や背骨がまがっていると歩けなくなる」
お年寄りの姿勢。背中が丸くなってしまっていますよね?
骨盤が後方に変位してしまうと背中が丸くなってしまいます。いつも同じ姿勢で動きが悪くなってしまった姿勢を保つために身体中の筋肉や靭帯もバランスを失います。
股関節は歪み膝は外に向き骨の位置がずれていきます。
この状態で一生懸命リハビリや運動をしても効果が期待できるわけではありません。
むしろ負荷がかかりすぎて筋肉の損傷や疲労感の蓄積につながります。
筋肉を作るために充分な栄養をしっかり摂りましょう。
そう言ってお食事をしたところ高齢な方のお食事の量は20代の若い方に比べたら食べる量も少なくなります。ましてや十分な栄養を摂るためのお食事は「健康な人」に、合わせたお食事で「身体を壊してしまった人の身体を修復させるため」のお食事ではありません。
「運動をして筋肉を作りましょう」と言っても提供されるお食事は健康な人にあわせた食事。
栄養が充分ではない状態では運動をしても筋肉を作るどころか損傷させてしまいます。
プロテインなどを飲んで運動して筋肉を作ろうとしてみたことはありますか?
毎日ジムに通い続けたことはありますか?
それほどのことを続けて作られた筋肉を高齢なお年寄りが作れるでしょうか?
ましてや骨盤や背骨が歪んでしまっている身体です。全身の筋肉や靭帯はバランスを崩した状態なのに上手に無駄なく全身に栄養がゆきわたるでしょうか?
股関節が悪くなると足の運びが悪くなります。何もないところで転ぶなど若い方にもみられますがこれは股関節のずれがみられるため可動域が悪くなり足が上がらなくなってしまったことによるものです。
骨盤が歪み股関節に負荷がかかり股関節や膝の関節に負担がかかります。当然膝が痛いなどの訴えもみられますがしっかりと地面に足をつけて歩くことが困難になってしまいます。
骨が正しい位置にないと筋肉は骨を支えるために片方は硬く張り片方は緩んでしまいます。しっかりと足に力を入れることができません。
この状態で運動をくりかえしたとしても意味がない上に効果も期待できません。疲労感ばかり蓄積されるので運動した後に疲れて眠ってしまうこともあるでしょう。
円背が強いようであればなおさらです。背中が極度にまがっていれば運動させることは困難で他動的なリハビリとなるでしょうが筋肉をつくることは難しくなるでしょう。
骨盤が後方変位し背中はだんだん丸くなれば当然転びやすくなるので車いすかベッド上で生活することが余儀なくされてしまいます。
いつまでも元気に歩き続けるために身体の土台である骨盤を正しい位置に戻してあげて股関節やお膝のケアをしてあげることで転倒予防につながっていきます。
いくら運動をして筋肉をつけて転倒を予防していきましょう。と言われても骨盤が後方変位し股関節や膝が外側に開いた状態では転倒するリスクは常にある状態です。
リスク回避するためにも安全に骨格から調整していく必要があります。
「硬くかたまってしまった関節や背骨」
最近では若い女性が激しいダイエットをしたり働き盛りの男性がコンビニ弁当ばかり食べているため「過度な栄養不足」な方が増えています。「過度な栄養不足な身体」の関節や背骨は硬くかたまってしまっているので無理な施術をするとかえって身体を故障させてしまいます。
これは高齢な方にも顕著にみられることでもあります。
介護現場において「もう背中が丸くかたまっちゃってるから無理だよね」と言う方もたくさんいらっしゃいます。このような状態では筋肉にも関節にも栄養が足りていないので動かしやすくするためにまた修復させるためにも栄養が必要です。栄養の足りない身体を動かし続けると関節は傷つき筋肉も損傷していきます。リスク回避や安全を重視するためにも十分な栄養を筋肉や関節に入れてあげることが必要です。また問題なく姿勢を戻していく為に姿勢矯正板を寝具として使って安全に骨格を正しい位置に戻していきます。
介護が必要な方には特に「健康な人」に必要な、ではなく「壊れた身体」に必要なことをしていきます。
硬くかたまってしまった関節や背骨。この状態の身体では可動域の制限が激しいためロボットのような動きをしてしまいます。動きの少ない身体なので普段の動作も緩慢になり生活動作も制限されていきます。なめらかな動きをしていけるように関節や筋肉に充分な栄養をいれてあげてから身体を動かしていく必要があります。
硬くなって可動域の制限のついた骨盤や背骨だけが問題なのではありません。このように可動域(動かせる範囲)に制限が生じるのは同様に腰や首の骨頚椎にもみられます。身体を動かせる範囲が狭くなると首をきちんと横を向かせることや、背中を後ろにむかせることに制限がうまれます。
なんでこんな何にもないところで腕や足をぶつけるの?と言うことにもつながりますからご注意くださいね。
また骨盤の後方変位がひどく背中が丸くなってきてしまった。円背がひどくなってしまったなど骨盤が座った時に後ろに傾いた、骨盤が寝てしまったようになっていれば当然内臓の位置も安定せず筋緊張がみられたり上手に腹圧をかけることができなくなります。おトイレに座っても腹圧を自分でかけられないと排せつに関しては介助が必要と判断されます。骨盤を正しい位置に戻してあげることが必要です。
「介護する人もされる人も」
なぜ立てなくなってしまうのか?
なぜ転びやすくなってしまうのか?
なぜ食事を自分でしなくなってしまったのか?
筋肉の衰えだけでなく骨格が正しい位置にないことも理由の一つだと理解してください。
例えばあなたが今食事の席に座っているとしましょう。
ご高齢な方の様に骨盤を後ろに倒し、
腰を丸くし、
背中を極限まで丸くしてみてください。
身体を小さく小さく丸くして
そして肩関節を内側まで入れるようにしてみてください。
さらに首をぐーっと前に意識して突き出してください。
その姿勢でお箸を持ちお食事を食べることができますか?
背中も腰も痛く鎖骨あたりは痛みも激しく、腕は上がらない。
骨格が正しい位置になければ可動域は制限されます。
でもこの姿勢、実は一番車いすに座った状態に近い姿勢なんですよ。
介護する人もされる人も身体の仕組みを理解すれば
なぜ立てなくなったのか
なぜ転びやすくなったのか
なぜお食事ができなくなったのか
わかりやすくなるかもしれません。
そして本当の介護予防につながるかもしれません。
もし自分自身やご家族がいつまでも健康で過せたら。いつまでも自分自身で生活をしていけたら。
誰の世話にもなりたくない。誰にも迷惑をかけたくない。
そう感じているなら今からご自身やご家族の介護予防としてもカイロプラクティックを始めましょう。
いつまでも姿勢が良くてしゃかしゃか元気にしっかり歩いて過ごせるように、今から骨盤から骨格を正しい位置に戻していくことができますよ。
有料介護施設にも施術にお伺いしています。ご自身や家族のためカイロプラクティックを学びたい方のサポートもしています。肩こり腰痛身体の歪みや長年の体調不良だけでなくお身体に関することご相談ください。
骨の歪みを整えて笑顔と健康を
カイロプラクティックわかな
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