産前産後ケアそして赤ちゃんの身体が母体にいる間、出産時にかかる負担。どの人にも必要な骨盤ケア。
こんにちは横浜市金沢区にある「カイロプラクティックわかな」院長の池田わかなです。
小田原支部会の勉強会で産前産後ケアそして新生児ケアをしている先生からとても興味深いお話を聞くことができました。
妊婦さんや出産後すぐの骨盤ケアは慎重さが必要でお話をしてくださった先生もたくさんの方を見てきてたくさんの経験をされてきました。とっても慎重さが必要ですが腰痛や肩こりだけでなくつわりや切迫など様々な問題は母体にたくさんのリスクを与えます。そのリスク回避をしていく為に必要な安全なケアの方法を勉強してきました。
「出産と骨盤」
先生はアメリカ研修に行かれた際にアメリカのカイロドクターに出産後どのくらいで施術ができるのか質問されたそうです。
ドクターの回答は「出産後すぐに」。
骨盤は自然に戻ると言う概念があったので出産したばかりの人にすぐ施術が必要だと言うのは衝撃でした。自然の力で骨盤が戻るので負担をかけるべきではないと言うのが私の中の常識でした。
自然に骨盤が戻るのは「歪んでいない骨盤」であって「歪んだ骨盤では自然に戻ることは期待できない」とのお話。確かにそうだなと思いました。
出産と共にたくさんのホルモンが分泌されて骨盤を戻そうとするこの時期は骨格の調整をしやすいので産前産後は身体の歪みを整えやすい最大のチャンスなんだそうです。
もともと骨盤に歪みがあると妊娠しにくい、男性であれば妊娠させにくいと言うリスクがあります。
大事なホルモンの分泌が制限され「赤ちゃんを授かる」ことができないだけでなく身体には様々なことがおこってしまうので心も身体もつらくなってしまいます。
骨盤がずれると骨盤内の内臓が正しい位置におさまらないので細い卵管や精管、子宮などが圧迫されたり硬く張ってしまいます。
骨盤が歪んだ妊婦さんの子宮は赤ちゃんのやわらかいベッドが硬くそして傾いてしまっている状態と先生はわかりやすく説明してくれました。骨盤が大きく歪み、それを支える股関節が開き、さらに身体を全体を支えるために膝が外をむき、いわゆる「がに股」になってしまっている様子を先生は教えてくれました。骨盤が大きく傾き子宮や内臓の位置が傾きます。「がに股」って見た目が悪くて気にしている方もたくさんいらっしゃいますが骨盤の中ではかなりの内臓の傾きが起きているんですよね。
内臓が傾くと言うことは靭帯や筋肉はバランス悪く引っ張られます。安定していないので負荷がかかり支えようと常に筋肉や靭帯が硬く張って頑張って支え続けます。
内臓も筋肉でできています。バランスを保とうと常に頑張っているので内臓も硬くなります。
その硬く傾いた骨盤の中にある子宮と言うベッドから赤ちゃんがこぼれ落ちそうになってしまうのが切迫早産など。その子宮と言う硬く傾いたベッドから赤ちゃんがこぼれ落ちそうになっているのを支えるために身体のあらゆるところの筋肉や靭帯がすごく頑張って支えているので腰痛や股関節痛など「痛み」につながります。
骨格を正しい位置に戻してあげて自律神経の流れや血液の流れを良くしてあげて子宮と言う赤ちゃんのベッドをやわらかく安全なベッドにしてあげることでたくさんのリスク回避ができるとおっしゃっていました。
もともと歪んでしまった骨盤も妊娠したことで歪んでしまった骨盤も「赤ちゃん」にとっては寝心地の悪いベッド。こぼれ落ちそうになったり狭く硬い子宮の中で窮屈に動き回ることができずにお腹の中で骨盤や背骨を歪ませてしまうので赤ちゃんがゆったり眠れてきちんと動けるようにしてあげることが大事だと教えてくれました。
柔らかい子宮と言う安全なベッドの中で安心して赤ちゃんが育つことができれば出産やつわりも軽くすむそうです。
妊婦さんが身体がしんどい時つらい時は赤ちゃんもしんどくつらいのできちんとケアしてあげることが必要です。
また出産時のリスクや二児出産に安心してつなげていく事や、出産時の無理な力を加えられて赤ちゃんの骨格が歪むことへのリスク回避も必要です。
先生は生まれたばかりの赤ちゃんの背骨がすでに硬くなってしまっていることも経験してきたそうです。窮屈な子宮の中で自由に動き回ることができずにずっと同じ姿勢ですごすので大人と同じように背中が丸く硬くなってしまっていることもあるそうです。
新生児の骨格調整は小さな赤ちゃんですからソフトな感じで指先を少し動かして調整する程度で大丈夫なんだそうです。
「赤ちゃんも歪みがあれば落ち着かず夜泣きがひどい」
先生はご自身の奥様の妊娠がきっかけで産科医の先生とのつながりがあり出産後すぐの産後ケア、新生児ケアに出逢いました。
奥様の出産に多大なリスクがあり大きな病院で出産をすすめられて自分が何とかしてあげなければと奥様を無事に出産できる身体にしていったそうです。
赤ちゃんの身体も歪んでいるし検査してあげれば可動域の制限もみられます。身体が歪んでいればしんどいのは当たり前、大人と同じように胃が圧迫されて吐きやすいようになったりお通じが緩くなりすぎたり便秘をしたり落ち着かず夜泣きがひどくなったり、お母さんも骨盤がずれていて身体がつらいのにあかちゃんと一緒に大変だよね。と教えてくれました。
先生のお子様は夜泣きもなくお母さんと一緒にイライラすることもなく穏やかに過ごしているそうです。
大人も子供も骨盤や背骨が歪んでしまうと自律神経が乱れてホルモンのバランスもくずれ身体に多大な負担がかかるだけでなく落ち着きがなくなったりいらいらしたり眠れなくなったりと心身ともにつかれはててしまいます。内臓機能が低下してしまったり自律神経が乱れてしまうことも大人や子供と同じように小さな小さな赤ちゃんにもおこります。
産前産後ケア、新生児ケアはとっても大事だと先生は教えてくれました。
「そして技術を学ぶ」
大きなおなかの妊婦さんはうつ伏せができません。そして矯正テクニックで強い力を加えることもできません。一番重要なのは安全に安心に骨格を正していく整えていくこととなります。
たくさんの産前産後ケアをしてきた先生のテクニックは自分自身も患者さんをみてきて「どのテクニックが安全か」を重視してきたそうです。
そのテクニックを惜しみなく教えてくださって支部会に参加された先生がたもとっても感動していました。
骨盤の検査も仰向きで行い、仙骨の調整をすることで上部胸椎の歪みをとる方法なども教えてくれました。
そして妊婦さんの身体への負担をかけずに施術していくテクニックをたくさん教わることができました。妊婦さんでも骨盤調整の運動はとっても大事なんだそうです。きちんと安全な方法を取り入れてくださいね。
うつ伏せになれない患者さんはたくさんいらっしゃいますから応用としても施術に取り入れていく事ができます。
検査、調整、検査、調整と骨格の調整をしていくこともとても大事だなと感じました。
骨格を調整するだけではまた元にもどってしまうので維持していくために必要な総合指導も教わり安全にケアしていく事をたくさん勉強しました。
骨盤の歪みによって身体は多くの負担を強いられています。全身の「なんだかおかしいな」と感じる体調不良は骨格の歪みからくる自律神経の乱れやホルモンの分泌の乱れがみられます。
身体は「痛み」や「不調」であなたに健康な身体に戻してほしいと信号を出しています。
骨盤は身体の土台、背骨は命の柱。
身体はちょっとしたことで歪みます。歪んだ身体をそのままにしてしまうことで大きな病気につながっていきます。
大きな病気につながる前にきちんと健康な身体に戻していきましょう。
骨の歪みを整えて笑顔と健康を
カイロプラクティックわかな
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